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LINE配信ツールの乗り換えで友だちは消えない。手順と注意点

今のLINE配信ツールから別のツールへ移るとき、一番多い心配は「友だちが消えるのではないか」です。 消えません。 LINE公式アカウントは作り直さず、友だちに再登録をお願いする必要もありません。
ただ、消えないからといって、やることがないわけではありません。 設定は自動では移りません。 切り替えの瞬間には、自動の反応が返らない時間が生まれます。 そして、よく勧められる「前のツールを止めずに並行運用」は、同じアカウントでは原理的にできません。
先に名乗っておきます。 私たちは、LリッチというLINE配信ツールを作っている側です。 乗り換えの中身、とくに「つなぐ」という作業が実際に何をしているのかを、内側から知っている立場です。 乗り換えてきてほしい立場でもあるので、そこは差し引いて読んでください。 しくみの説明は、立場が変わっても変わりません。
先に結論。消えないもの、移らないもの、止まるもの

乗り換えで起きることは、この3つに分かれます。
| 起きること | 対象 | 対応 |
|---|---|---|
| 消えない | LINE公式アカウント、友だち、認証済みバッジ | 何もしなくてよい |
| 移らない | ステップ配信、タグ、トーク画面下のメニュー、フォーム、自動応答の文面 | 書き出して、新しいツールで作り直す |
| 止まる | 前のツールの自動応答と、予約中の配信 | 切り替えの瞬間から。長さは準備で決まる |
不安の大半は、1行目で消えます。 乗り換えの作業量を決めるのは、2行目です。 そして当日の緊張は、3行目に集まります。 何が、何分止まるのか。 この答えだけは準備しだいで変わるので、切り替え当日の章で数えます。
乗り換えを考える理由は、たいてい料金

機能に惚れて乗り換える人は、あまりいません。 きっかけはたいてい、月末の請求です。 明細を開くと、先月より増えている。 心当たりは、友だちが増えたことくらいしかない。 友だちが増えたのは、店頭で声をかけて、配信を工夫してきた結果のはずです。 頑張った分だけ請求が増えて、売上が同じだけ増えたかは分からない。 この釣り合わなさに気づいた月が、乗り換えを考え始める月です。 年間契約で出口が見えない、使いたい機能だけが上位プランにある、という形もあります。 問い合わせの返事が遅い、画面が難しくて担当者しか触れない、という不満も聞きますが、腰を上げる引き金になるのは、たいてい金額のほうです。
どれも、ツールが悪いというより、料金の仕組みと使い方が合っていないという話です。 友だちが増えるほど売上も増える商売なら、友だちの数に連動する料金でも釣り合います。 そうでないなら、何人になっても変わらない固定の料金が向いています。 自分の不満がどちらの型かを先に見きわめておくと、乗り換え先を選ぶ基準がはっきりします。
料金の見比べ方
見比べるときは、月額の数字を最後に回してください。 先に見るのは、何をすると金額が増えるのか、その金額に何が含まれているのか、やめるときにいくらかかるのか。 そして、今月の金額ではなく、友だちが増えた1年後の金額で並べます。 ここを揃えずに月額だけ比べると、乗り換えた先で、同じ明細にもう一度出会うことになります。
なお、LINE公式アカウント自体の利用料は、この損得の外に置いて構いません。 ツールの料金とは別にLINEヤフー株式会社へ直接支払うもので、どのツールを使っても変わらないからです。
LINE公式アカウントは作り直さない。友だちの再登録もいらない

なぜ「消えません」と言い切れるのか。 配信ツールが、LINE公式アカウントの中身を置き換えるものではないからです。 ツールは、アカウントの外側につないで、配信や応答を操作する道具です。 友だちという関係は、あなたのLINE公式アカウントと、友だちのLINEアプリの間に結ばれていて、ツールはその関係に触れません。 乗り換えという言葉は引っ越しを連想させますが、動くのは道具のほうで、店とお客様の関係は最初から動かないのです。
だから、つなぐツールを替えても、友だちの画面では何も起きません。 「ツールが変わりました」という通知は届かず、ブロックが外れることも、友だち登録が解除されることもなく、認証済みの青いバッジも残ります。
入口も変わりません。 店頭に貼ってある友だち追加のQRコード、ポスターや名刺、ホームページに置いた追加ボタン。 どれもLINE公式アカウントに向いているので、差し替えは要りません。 逆に、ツールをやめるときも同じで、LINE公式アカウントと友だちは、あなたのものとして残ります。
切り替えた直後、新しいツールに友だちはどう見えるか

切り替えの晩、新しいツールの管理画面を初めて開くと、友だち一覧が空です。 きのうまでいたはずの友だちが、1人も並んでいない。 しくみを知らずにこの画面を見ると、血の気が引きます。
消えたのではなく、新しいツールが、まだ見つけていないだけです。 ツールが友だちを知るのは、その友だちの反応(メッセージ、リンクのクリック、メニューの操作、友だち追加)がLINEからの通知として届いたときです。 切り替えた直後は、まだ誰の反応も届いていません。 だから一覧は、空から始まります。
認証済みか未認証かで変わること
ここで、アカウントの種類が効いてきます。 認証済み(青いバッジ)のアカウントなら、いまの友だち一覧を新しいツールへそのまま取り込めます。 未認証のアカウントは、LINEの決まりで友だち一覧を外に取り出せません。 これはどのツールへ移っても同じで、避ける方法はありません。
一覧が空のあいだの配信
では、未認証の店は一覧が埋まるまで配信を止めるしかないのかというと、そうではありません。 全員に向けた一斉配信は、一覧にまだ入っていない友だちにも届きます。 一斉配信は、ツールの一覧ではなく、LINE公式アカウントの友だち全員に送るしくみだからです。 狭くなるのは「この条件の人にだけ送る」という絞り込みのほうで、こちらは一覧に入った人だけが対象です。 とはいえ、先に一覧へ入ってくるのは、リンクを押したり返信したりしてくれる、つまり配信の成果に効く友だちです。 絞り込みの実害は、日ごとに小さくなります。
なお、空に見えるのは、切り替え前からの友だちだけです。 切り替えた後に友だちになった人は、追加の通知が新しいツールに届くので、最初から一覧に入っています。
空の友だち一覧を埋める順番

一覧は、待っていても埋まっていきます。 ただ、埋めにいくほうが早い。 そして、どの順で埋めにいくかの根拠は、お金です。
多くのLINE配信ツールは、友だちの操作にすぐ返る反応(メニューを押したときの応答、決めた言葉への自動の返事、友だち追加の挨拶)を、月の配信数に数えません。 数えるのは、こちらから送りにいく配信です(Lリッチも同じ数え方です)。 だから、配信数を使わない受け皿を先に用意して、配信数を使う一斉配信を最後に1本だけ送るのが、いちばん安い埋め方になります。
受け皿になるメニューと自動応答
最初は、トーク画面下のメニュー。 切り替えたその日から友だち全員の画面に出続ける入口で、押してもらえれば、その操作が届いて一覧に入ります。 予約、よくある質問、クーポンなど、「押す理由」のあるボタンを置いておきます。
次に、自動応答。 決めた言葉に自動で返事をする設定で、話しかけてくれた人が、そのまま一覧に入ります。
最後に送る一斉配信
受け皿ができたら、一斉配信を全員に1本。 切り替えの挨拶を兼ねますが、文面に「システムを変更しました」の一行は要りません。 どのツールで配信しているかは、友だちには関係のない話だからです。 この1本の目的は、反応してもらうことに尽きます。 押す得のあるリンクを1つ、真ん中に置いてください。
例文を1本置いておきます。 美容室なら、こんな形です。
いつもありがとうございます、◯◯です。 来月のご予約の受付を始めました。下のリンクから、空き状況を見られます。 ご予約のうえ「LINEを見た」とお伝えいただいた方に、◯◯をお付けします。
予約の案内でも、クーポンでも、ひとことで答えられるアンケートでも構いません。 リンクを押した人と返信した人が、一覧に入っていきます。
この順番には、もう1つ利点があります。 メニューと自動応答は、切り替えた瞬間から友だちに見える部分なので、どのみち最初に作り直すものです。 一覧を埋める順番と、作り直しの優先順位が、同じなのです。 ステップ配信は、この3つの後で構いません(考え方はステップ配信の紹介ページにあります)。
移せるもの、移せないものの一覧

「作り直し」という言葉が重く聞こえるのは、量の見当がつかないからです。 見当をつけるために、手を動かす対象を2つに分けます。
| 分類 | 具体例 | どうするか |
|---|---|---|
| 書き出して作り直すもの | ステップ配信の文面と順番、タグの名前と付け方、トーク画面下のメニュー、フォームの項目、自動応答の文面 | 前のツールの中身を見ながら、新しいツールで作る |
| 記録として残せるだけのもの | フォームの回答、購入や来店の記録、配信の開封やクリックの数字、トーク履歴 | 書き出せるものは切り替え前に保存する。新しいツールの画面には引き継がれない |
作り直すものの棚卸し
1行目は、ツールごとの持ち物です。 ツール同士は互いにつながっていないので、自動で移す方法がありません。 ただし、全部を移す必要もありません。 2年前のキャンペーンのために作って、それきり眠っているステップ配信に、心当たりはないでしょうか。 いま実際に動いているものだけを書き出せば、作り直す量は思ったより小さくなります。 乗り換えは、設定の棚卸しの機会でもあります。
書き出しに、難しい道具は要りません。 移すのは文面と条件であって、ツールの中のデータそのものではないからです。 前のツールに書き出しの機能があればそれを使い、なければ画面を写して残すだけでも足ります。 「何通目に、どんな文面を、何日後に送るか」の一覧表さえあれば、新しいツールでの作業は、それを写すことです。
タグも、この機会に棚卸しします。 残すのは、この数ヶ月で配信の絞り込みに実際に使ったタグ。 捨てるのは、誰にも付いていないタグと、何のために付けたか思い出せないタグです。 「常連」と「リピーター」のように、同じ意味で名前だけ違うタグは、1つに寄せます。 誰にどのタグが付いていたかは、書き出して手元に残せますが、新しいツール側の友だちに自動では付きません。 新しいツールでは、残すと決めたタグの付け方(どの反応に付けるか)を作り、これから付き直していく形になります。
記録と、進みかけのもの
2行目は、性質が違います。 開封やクリックの数字、フォームの回答、購入の記録は、前のツールの画面が集めてきた記録で、新しいツールは過去にさかのぼって集め直せません。 画面上の引き継ぎはできない代わりに、書き出して手元に置けば失われません。
何をどこまで書き出せるかはツールごとに違い、トーク履歴のように書き出せないものもあります。 前のツールの契約が生きているうちに、確認してください。
進みかけのものにも、気を配ります。 ステップ配信の途中だった人の「何通目まで届いたか」は、引き継がれません。 大事なステップ配信は、切り替え前に完走させるか、切り替え後の一斉配信で案内し直すか、先に決めておきます。 すでに入っている予約(この先の来店やセミナーの予定)も、移りません。 切り替え前に一覧を書き出し、新しいツール側に入れ直すか、消化し切るまで手元の表で管理してください。 お客様との約束なので、ここだけは漏らせません。
乗り換え先の出口
最後に、乗り換え先の側の「出口」も見ておいてください。 やめるときにデータを持ち出せるかどうかは、使い始めてからでは変えられません。 出口のないツールに入ると、次の乗り換えで、今回より高い勉強代を払うことになります。 Lリッチは、友だち、タグ、配信の記録、フォームの回答まで丸ごと持ち出せるようにしてあります(どのプランでも使えます)。
「前のツールを止めずに並行運用」は、同じアカウントではできない

乗り換えの解説記事でよく見かける助言に、「前のツールを止めずに並行運用して、安全に移行しましょう」があります。 安全そうに聞こえます。 しかし、同じLINE公式アカウントでは、これは原理的にできません。
「つなぐ」作業が実際にしていること
理由は、届け先の数です。 友だちの反応(メッセージ、クリック、友だち追加)は、LINEからツールへの通知として届きます。 この通知の届け先は、1つのLINE公式アカウントにつき、1つしか設定できません。 新しいツールを「つなぐ」作業の実体は、この届け先を新しいツールに書き換えることです。 書き換えた瞬間から、前のツールには何も届かなくなります。 自動応答は返らず、予約してあった配信も動きません。 これは特定のツールの仕様ではなく、LINEの仕組みの側の決まりです。 どのツールからどのツールへの乗り換えでも、変わりません。
紛らわしいのは、前のツールの管理画面に、その後も普通に入れることです。 画面が開くので、動いているように見えます。 ですが、開くことと動くことは別です。 LINEからの通知が届かなくなったツールは、友だちの反応に対して何もできません。
契約の並行と、アカウントの並行
では、「並行運用」と書いてある記事は全部間違いなのでしょうか。 実際にできることが2つあります。 どちらも、「同じアカウントで両方を動かす」ことにはなりません。
- 契約だけ並行させる。 前のツールを解約せずに残しておく形です。動いているのは新しいツールだけですが、問題が起きたらつなぎ直して戻れます。並行運用というより、戻り先の確保です。
- アカウントを分けて並行させる。 テスト用のLINE公式アカウントを別に作り、新しいツールをまずそちらにつなぐ形です。本番のアカウントは、前のツールのまま動き続けます。
1つ目は保険、2つ目は試運転です。 両方やって、困ることはありません。
安全なのは、テスト用アカウントを1つ作る二段階

試運転の場所は、無料で用意できます。 LINE公式アカウントは、無料で新しく作れるからです。 テスト用のアカウントは、未認証のままで構いません。 確かめたいのは操作の流れであって、友だち一覧の取り込みではないからです。
試運転の手順
- テスト用のLINE公式アカウントを1つ作る
- 新しいツールを、テスト用アカウントにつなぐ。初めての「つなぐ作業」を、ここで経験しておく
- 自分のスマホで友だち追加し、客の立場で触る。挨拶は返るか、メニューは出るか、自動応答は動くか
- 本番で使う予定のメニューやステップ配信を、テスト用で一度作ってみる
- 納得できたら、本番のアカウントを切り替える
3では、運用者の立場でも触っておきます。 配信の作成から送信までの流れに迷わないか、ステップ配信が決めた日時に届くか。 テスト用なら、失敗した配信も間違ったタグも、誰にも見られません。
4は、練習であると同時に、見積もりです。 メニュー1つ、ステップ配信1本にかかった時間を測っておけば、作り直し全体の日数が掛け算で見えます。 この日数は、解約日の逆算にも、そもそも乗り換えるかどうかの判断にも、そのまま使えます。
試しているあいだの本番
この間、本番のアカウントは前のツールで動き続けています。 試している何日間も、配信は1本も止まりません。
テスト用のアカウントは、本番を切り替えた後も消さずに残しておくと、新しい配信を本番前に試す場所として使い続けられます。
Lリッチは、この試し方を無料プランでできます。 カード登録は不要、期限もなく、機能は有料プランと同じものが全部動きます(つなげるアカウントは1つ、配信は月200通まで。試運転には十分な量です)。 手順の詳細は始め方・乗り換えのページに、プランの違いは料金ページにあります。
切り替え当日にやること

何分止まるのか。 当日の心配は、結局ここに集まります。
止まる時間はどう決まるか
止まっている時間とは、前のツールから通知の届け先が外れてから、新しいツール側の動作確認が終わるまでの間のことです。 この間、自動の反応(応答や挨拶)が返らず、前のツールで予約してあった配信も動きません。 友だちの画面がいつもどおりなのは、ここまでで見たとおりです。
テスト用アカウントで一度通してあれば、つなぐ作業そのものは10分ほど。 動作確認まで含めても、止まっているのは30分に届きません。 初めての設定に30〜60分かかるのは、その大半が初めての画面で迷う時間だからです。
長さは、3つの部分の合計で決まります。 1つ目は、つなぐ作業そのもの。 Lリッチの場合、LINEとつなぐ設定は7つの画面を順番に進める形で、1画面につきやることは1つです。 手順の数が決まっているので、この部分の長さはほぼ一定です。 2つ目は、動作確認。 確かめる項目を先に紙に書いておけば、上から順に試すだけの時間です。 3つ目が、詰まったときの調べ直しです。 初めて見る画面で迷う、入力する値を探しに行く、間違いに気づいて手順を戻る。 当日の長さを読めなくするのは、この部分だけです。 そしてここは、テスト用アカウントで一度通してあれば、ほぼ消えます。 試運転は、安心のためだけでなく、当日を短くするための仕事でもあったわけです。
前日までに済ませておくこと
- メニュー、自動応答、ステップ配信を、新しいツール側で作り終える
- 前のツールに残っている予約配信を確かめ、当日以降の分は新しいツール側に入れ直しておく
- 書き出すと決めたもの(設定の一覧表、タグの記録、フォームの回答、予約の一覧)を書き出して保存する
- 動作確認の項目を紙に書いておく(下の当日の手順が、そのまま使えます)
- 切り替えの時間帯を決める。友だちの反応が少なく、配信の予定もない時間を選ぶ。美容室や整体院なら定休日の午前、飲食店なら仕込みの時間帯、ネットショップなら注文の少ない曜日の朝が候補になる
当日の手順
- 前のツールに、当日以降の予約配信が残っていないことをもう一度確かめる
- 新しいツールと、LINE公式アカウントをつなぐ
- 自分のスマホからメッセージを送り、新しいツールの画面に届くことを確かめる
- 手元の端末で一度ブロックして追加し直し、友だち追加の挨拶が返ることを確かめる
- トーク画面下のメニューが新しいものに変わっているか、押して反応が返るかを確かめる
- 自動応答に決めた言葉を送り、返事が返ることを確かめる
5でメニューの実物まで見るのには、理由があります。 前のツールの置き土産です。 トーク画面下のメニューは、前のツールが設定したものが、切り替え後も表示され続けることがあります。 新しいツール側でメニューを設定すれば置き換わるので、必ず実物で確かめてください。 もう1つ、LINE公式アカウント自体の管理画面にも簡単な自動応答の設定があり、有効のままだと、新しいツールの応答と二重に返ることがあります。 6で返事がおかしいときは、まずここを疑ってください。
確認が終わったら、当日はそこまでで構いません。 一覧を埋める一斉配信は、切り替えの直後に慌てて送るものではなく、落ち着いて文面を用意できる日で十分です。 当日から数日は、管理画面を開ける状態にしておき、友だちからメッセージが届いたら手で返せるようにしておくと安心です。
前のツールの解約は、切り替えた後。ただし条件は先に読む

解約を先に済ませて、身軽になってから切り替えたくなります。 その順番は取れません。 解約した時点で管理画面に入れなくなり、タグや回答の書き出しができなくなるツールがあるからです。 安全な順番は決まっています。 書き出す、切り替える、新しいツールで数週間運用する、問題がなければ解約する。 契約が残っているあいだ、前のツールは戻り先です。
先に読む5つの条件
ただし、解約の条件だけは、切り替えを計画するいちばん最初に読んでください。 確認するのは5つです。
- 最低利用期間と違約金。年間契約など、期間の縛りがあるツールもあります
- 解約申請の期限。前の月の決まった日までに申請が必要なツールもあります。1日過ぎると、1ヶ月延びます
- 解約の手続きの方法。画面から申請できるツールもあれば、連絡や書面が必要なツールもあります。日数がかかる前提で見ておきます
- 日割りの返金。ないことが多く、月の途中でやめても満額です
- 解約後のデータ。見られなくなる、または消えるのが普通だと考えておきます
切り替え日の逆算
この5つが分かると、得な切り替え日を逆算で決められます。
- 前のツールの「次の更新日」と「解約申請の期限」を調べて、メモする
- 今日から更新日までに、テスト、作り直し、切り替え、数週間の様子見が収まるかを数える
- 収まるなら、様子見の終わりが申請期限より前に来るように、切り替え日を置く
- 収まらないなら、1回分の更新は受け入れて、次の期で切り替える
仮の日付で通してみます。 次の更新日が10月1日、解約の申請期限が9月20日だとしましょう。 様子見に3週間置くなら、切り替えは8月中に済ませる必要があります。 そこからテストと作り直しの時間を引くと、今日が8月の半ばなら、もう始めていないと間に合いません。 今日が9月なら、この期での解約は狙わず、10月分は払うと決めて、じっくり準備する期間に充てるほうが安全です。
二重払いの期間をどう見るか
「次の期で切り替える」を損に感じるかもしれませんが、逆です。 急いで切り替えて、様子見なしで解約してしまうと、問題が出たときに戻る先がありません。 重なっている期間は、テストと作り直しに使える時間であり、戻り先を持ち続けるための保険料です。 なお、乗り換え先の側の費用まで重ねる必要はありません。 無料で試せるツールを選べば、重なる期間に増えるのは、前のツールの支払いだけです。
月の途中の日割りで考えるのではなく、「どの更新日を最後の支払いにするか」で考えるのが、この逆算の要点です。 二重払いをゼロにすることより、戻れる状態のまま切り替えることを優先してください。
うまくいかなかったら、戻せるのか

戻せます。 切り替えの実体は届け先の書き換えなので、前のツールにつなぎ直せば、前の状態で動き始めます。 条件は、前のツールの契約が残っていること。 解約済みなら、戻り先はもうありません。
戻る手順
戻る手順は、切り替え当日の逆向きです。
- 前のツールの契約が生きていることを確かめる
- 前のツールに、LINE公式アカウントをつなぎ直す
- 当日と同じ確認をなぞる。スマホからメッセージを送って前のツールの画面に届くか、挨拶と自動応答が返るか、トーク画面下のメニューが前のものに戻っているか
- 新しいツール側で起きたこと(切り替え後に付いたタグ、届いた回答)を書き出してから、離れる
4が、忘れやすいところです。 切り替えたあとに新しいツール側で起きたことは、前のツールには入りません。 だから、戻る判断は早いほど、失うものが少なくて済みます。
戻る判断の基準
その判断を早くするために、「何ができていれば合格か」を、切り替えの前に決めておいてください。 いつもの配信を、いつもどおり送れたか。 予約やフォームなど、友だち側の動きが問題なく回ったか。 自分やスタッフが、画面に迷わず操作できたか。 この3つが数週間問題なければ合格、どれかが引っかかり続けるなら戻る。 先に基準を決めておかないと、小さな違和感のたびに迷い続けて、解約の申請期限だけが過ぎていきます。
乗り換えないほうがいいケース

乗り換えてほしい側の私たちが言うのも妙ですが、乗り換えないほうがいい店は、確かにあります。 合わない乗り換えは、あなたの店の時間を食い、こちらには早い解約が残るだけで、どちらも得をしません。 以下のどれかに当てはまるなら、少なくとも今月ではありません。
動いている自動の仕組みが多いのに、月々の差額が小さい店
確かめ方は掛け算です。 月々の差額に、続く月数(ひとまず12ヶ月)を掛けて、浮くお金を出します。 次に、前のツールの管理画面で、いま動いているステップ配信、自動応答、フォームを数えます。 テスト用アカウントで1本作ってみたときの時間に本数を掛ければ、作り直しの日数が出ます。 浮くお金が、その日数に見合わないなら、急ぐ理由はありません。
大きな募集や繁忙期が目の前にある店
切り替えの候補日から様子見の数週間のあいだに、外せない配信(講座の募集、セールの案内、年末の予約の受付)が入っていないかを、カレンダーで確かめてください。 1本でも入っているなら、その山を越えてからです。 美容室の12月、ネットショップのセールの前、教室の募集の季節に、切り替えを重ねる理由はどこにもありません。
不満の正体が「使いこなせていない」ことにある店
ここがいちばん見分けにくいので、紙に書き出してみてください。 今のツールへの不満を全部書き出し、1つずつ、「料金表の話」か「設定画面の話」かに分けます。 友だちが増えると上がる、機能ごとに足される、やめたくてもやめられない。ここまでは料金表の話で、乗り換えで解決します。 ステップ配信の組み方が分からない、絞り込みがうまく効かない、どこに何があるか覚えられない。こちらは設定画面の話で、ツールを替えても、同じ壁に別の画面でもう一度会います。 設定画面の話が多数派なら、先に今のツールで1つ解決してみるほうが早いはずです。 それでも詰まるなら、そのとき乗り換えを考えても遅くありません。
契約の残り期間が長い店
違約金と残りの支払いの合計を、乗り換えで浮く金額と並べてください。 合計が上回るなら、いま動く理由はありません。 更新日をメモしておき、その2〜3ヶ月前(テスト、作り直し、様子見が収まる長さです)に、この判断に戻ってくれば間に合います。
不満の大半が料金表の話だった店
書き出した不満の大半が料金表の話なら、話は逆で、それは乗り換えで解決するタイプの不満です。 何人になっても変わらない料金の側へ移れば、月末に明細を開くときの小さな緊張は、なくなります。 その場合も、始まりは大きな決断ではありません。 テスト用のアカウントを1つ作って触ってみるまでなら、今の運用に何の影響もない。 乗り換えるかどうかは、そこで一度手を動かしてから決めても、遅くないはずです。
Lリッチを候補に入れていただけるなら、無料プランで同じ試し方ができます。